●魔石全統一セッティング、どうして流行になったのか？

他の多くの理由があったりするが、究極的に魔石全統一セッティングをする理由は、
PvP 状況で致命的な状態異常や、スキルを抵抗する事で、キャラクターの生存率を高める為だ。

しかし、これだけでは現在の魔石全統一セッティングの流行を説明するには不足な気がする。
魔法抵抗オプションが登場した当時にも、生存の為の魔石全統一セッティングが挙論されたが、
今の様に、中高に敏感では無かったのみならず、その効果も特定職業に限定されていたからだ。
現在の魔石全統一セッティング流行は、全般的な防具能力値の上昇と、
ユーザーたちの認識転換にあると思われる。

既存は魔石全セッティングの場合、他の部分で多くの損害を甘受しなければならなかった。
もちろん、これは今も同じであるが、アイテムの性能がアップグレートされ、
ある程度水準以上の能力値を維持しながら、同時に全数値を高める事が可能になった。
これにより、魔石全統一セッティングに対するユーザーたちの拒否感が減り、
徐々に魔石全統一セッティングに関心を見せてきているのだ。

●魔石全統一セッティングの時、抵抗するスキルは？

それなら果たして、魔石全統一セッティングをした場合、各職業別にどんなスキルに抵抗するのか？
次の一覧は、魔石全統一セッティング時に抵抗する事が出来る代表的なスキルを職業別に整理したものだ。
スピリットウィングとスペルウィング，キュアウィングの場合、大部分のスキルが魔法抵抗に影響を受ける為、
今回は別に整理しなかった。

キャプチャー，スナッチ，ディヴァイン パニッシュ，ダーク パニッシュ

キャプチャーとスナッチの場合、引き寄せる効果は物理判定だが、
追加で受ける移動速度減少デバフは魔法判定の為、魔法抵抗が高ければこれに抵抗出来る

アンクルグラブ，フォース バインド，ソード フォース エクスプロージョン

ソードウィングの場合、全てのスキルの命中が物理判定だ。
しかし、ダメージを与える事以外、追加で掛かる状態異常は魔法抵抗の影響を受ける。
魔法抵抗が高い場合、移動速度減少や、束縛などには抵抗が可能だ。

アース レトリビューション，ヘヴン ジャッジ，ネメシスブランド

チャントウィングは、主力で使うスキルは全て物理判定だが、付加的なデバフは魔法判定だ。
従って、付加的なデバフに限っては抵抗が可能だが、スキルのダメージはそのまま受ける。
アース レトリビューションやヘヴン ジャッジは完全抵抗が可能だが、利用頻度を見た時、
チャントウィングが相手では魔法抵抗が得となる事は少なく、
DP スキルであるネメシスブランドも抵抗が可能だが、これもまた上の様な理由で効率的では無い。

スリープ アロー，スネア アロー，サイレンス アロー，ギムレット アロー

ボウウィングスキルの大部分には、追加的な付加効果が付く。
こんな風に追加で付いた状態異常効果に対しては、魔法抵抗を上げる事で、ほぼ抵抗が可能だ。
これ以外にも、ボウウィングが使う罠スキルも、大部分魔法命中の影響を受ける為、
魔法抵抗で抵抗する事が出来る。

パターン エクスプロージョン，エアリアル キャプチャー，アンブッシュ，ダガースロー

シャドウウィングのスキルは物理命中が一定以上になると、相手に命中させてダメージを与えられる。
ただ、スキルに付与されている状態異常効果（スタン，空中束縛，沈黙など）は、魔法命中に影響を受ける。
例えば、上には追加されなかったが、スパイラル スラッシュの様なスキルも、スタンには抵抗が可能だ。
従って、シャドウウィングと戦闘時、魔法抵抗が高ければ、スキルのダメージは受けても、
状態異常には抵抗する事が出来る。

全体的に、職業問わずスキルに状態異常効果がある場合、
状態異常は魔法と判断されている事が分かる。

●防具区別で魔石全統一セッティング時、得る事が出来る全数値

防具区別で魔石全統一セッティングをした場合、能力値はどうなるか？
次は、防御区別でセッティングした時、得る事が出来る能力値を計算したものだ。

防具区別では、兜とアクセサリーの能力値、及び、その他バフを除いて、
全てのソケットに着用可能な最大数値の魔石をセッティングする事を基準に計算したし、
ルドラ防具など、魔石スロットに変動がある場合、最小スロットを基準にした。

・アビス防具セット

赤い数値が魔法抵抗。下にいくほど高級アビスセット

・一般防具セット

赤い数値が魔法抵抗。上からディーバニオン，ルドラ，テンペル防具

・指輪とネックレスセット別全数値

下にいくほど高級アビスセット

●魔法抵抗をあげてくれる食べ物

魔石全統一セッティングをする時は、料理にも気を使った方が良い。
料理は達人では無いとしても、熟練度が高ければ十分に良い食べ物を作れる。
上昇される能力値も結構高く設定されているので、魔石全統一セッティングの時役立つだろう。

※魔法抵抗の適正数値はどのくらい？

実は、適正数値は非常に曖昧だ。
魔石全統一セッティングは、絶対値では無く、相手の魔法命中が何なのかによって、
適正数値が変わってくる。
言い換えれば、どんな職業と争うかにより、そして、相手のセッティングに従って、適正数値は変動する。

一般的には、相手の魔法命中より自分の魔法抵抗数値が 300 位高い場合、効果を得られる。
この数値は職業毎に、そして、スキル毎にある程度差を持っている。

記者の観点から言えば、魔石全統一セッティングは、あまり勧めたくないセッティング法だ。
何故ならば、魔石全統一セッティングは防御者、そして、攻撃者全てに深刻な疲労を与えるからだ。

ひいては、状況によって変わる環境的要因、個人のコントロール、神石発動可否の様な運など、
多くの要素が一段となって、勝敗が決まらなければならない PvP が、一つの形態として集中するのは、
多様な楽しさを追い求める AION ユーザーたちに有り難いセッティングとは言えないだろう。

しかし、もう時代は変わっている。魔法抵抗のバランスに対して疑問を申し立てる人々が多くとも、
NCsoft が何の措置をとらない限り、暫く魔法抵抗は PvP で重要な役目をするでしょう。
また、ますます増えていくパーティー単位の PvP 構図は、そういう状況を固着させる筈で、
生存の為に魔石全統一セッティングをするユーザーたちも、どんどん増えていくでしょう。

まず生き残り、そして反撃の機会を掴もうか、でなければ、自分の矛をさらに鋭く鍛えるか。
PvP を楽しむユーザーなら有り難くないとしても、この質問に自分だけの答えを下さねばなるまい。