●種族団合を誘導する大規模コンテンツ

各種族の代行者は、我軍陣営の要塞 2ヶ所が全て相手種族に占領されれば登場します。
前線基地の指揮官 NPC であるテグラグ（魔族），ヘラナス（天族）が守護神長の様な巨大な姿に変身して
敵の侵入から我軍領土を守る様になります。

代行者は、我軍には防御を手伝ってくれる心強い NPC ですが、
敵軍には力強い攻撃力と高い体力を持ったレイドモンスターです。

代行者処置時、功績によってプラチナ手柄勲章を得る様になり、運が良ければドロップアイテムの
ヒーロー等級武器も得る事が出来る為、敵陣営の代行者は魅力的なレイド対象になります。

代行者を倒して得られる報償が大きい為、2.0 アップデート初期から多くの関心を受けて来ましたが、
代行者の登場条件が厳しい為、今まで実際にその姿を見物する事は困難でした。

8月8日、ゼンカカサーバーの天族陣営が、緻密な準備を通じて、奇襲的な要塞占領で
代行者を呼び出すのに成功しましたが、事態を把握した魔族フォースの防御により、
代行者を最初に処置する偉業を果たす事は失敗しました。

この様な要塞戦による代行者レイドは、小規模人員で楽しむダンジョンや PvPと違い、
サーバー内の人員全体に影響を及ぼす大規模コンテンツなので、
自主的にワールドイベント級の状況を作り上げ、種族内の結束力や所属感などを高め、
一部人員は優れた報償を得て羨望の対象になる等、肯定的な効果を期待する事が出来ます。

しかし、代行者レイドには多くの制約があります。
まず、相手地域に越えていって攻城をする為には基本的に我軍地域要塞を占領し、
歩廊入口が開かれた状態でなければなりません。

相手種族と竜族，両方全てと戦闘をして、攻城に成功する為には多くの人員が必要なので、
該当の時間に開かれる我軍陣営の防衛戦にまで人員を配分する事は大変です。

相手要塞の攻城に成功しても、我軍陣営の要塞が竜族に移る様になった場合、
歩廊の入口が閉じてしまう為、相手地域に移動出来なくなるだけでなく、
パシュマンデール寺院にも入場する事が出来なくなります。

2.0 アップデートの一番主なコンテンツであるパシュマンデール寺院を諦めて、
成否が不確実な代行者レイドをしようとする人は少ないです。

●完了が不可能な代行者関連クエスト

代行者は、相手陣営にはレイドボスとしての魅力を持っていますが、
我軍陣営では伸びるユニーク武器を得る為に、必ず必要な NPC となります。

30回繰り返しクエストである 「主神の封魂石（魔族）」，「代行者に祝福を（天族）」 を完了した後、
連携クエストを進行すれば、最終報償で 54 レベルユニーク等級の伸びる武器を得る事が出来ます。

しかし、実在を調べれば期待とは非常に違う事が分かります。
代行者が登場する為には、我軍陣営の要塞 2ヶ所を全て相手種族に渡さなければならないし、
戦闘中に代行者にクエストアイテムを使っても、1名ずつだけカウントになります。

代行者はクエストアイテムを 100回 得れば、力強い範囲攻撃で周りの敵を掃除してしまう為、
一度の戦闘でのクエスト進行は一回ずつだけになります。
狩りを諦めて我軍要塞を常に渡した状態にしたとしても、クエスト完了の為に掛かる時間は物々しいです。

クエストアイテム 10回使用（1日 1回完了） x クエスト 30回完了 = 300日

相手種族が竜族の邪魔で我軍要塞を占領出来ない等の状況まで考えて見れば、
ほぼ 1年 に近い時間が掛かるという計算が出る様になります。

一日に 2回以上の代行者戦闘が起こると言っても、
ゲームプレイ時間と戦闘後の整備時間等を思えば、クエスト進行速度は非常にゆっくりです。

結局、進行方式に変化が成り立たない以上、クエストを完了する事は不可能に近いです。

代行者はゲームの主要コンテンツですが、

「代行者登場サーバー = 人口不均衡深刻サーバー」

と、認識されている状況です。

適切な戦略と連合フォースを導く指揮官があれば、相手要塞の占領は不可能な事ではありませんが、
失わなければならない事があまりにも多い為、勢力比が均衡しているサーバーでは代行者はまず見られません。

一度、人口不均衡サーバーという肩書きが付けば、この肩書きを取り外すのは大変であり、
低人口種族のプレイヤー達はサーバー移転を行ってしまい、さらに問題は酷くなったりします。

多くの努力を入れて相手要塞を占領した側は、代行者の処置が易しくなく、
要塞を占領された側は勢力劣勢のレッテルを貼られる皮肉を経験しなければなりません。
現在の代行者コンテンツは鶏肋（大して役立たないが、捨てるには惜しい）の様な存在です。

追加パッチを通じて、もう少し優れた姿の代行者に会える事を期待して見ます。