●臨時取引を利用したトリック、続々と出来て…

アイテムセッティングの為に、ユーザー達が一番、第一に探す事は、やはりインスタンスダンジョンだ。
そして、インスタンスダンジョンアイテムの大部分は 「取引不可」 だ。
また、アイテムドロップ率も低いので、アイテム一つに首を吊る事は仕方が無い。
そんな状況で間違ってサイコロを転がして過ちを犯した人も、
それを逃した人もお互いに悔しくなり、息苦しい状況が良く作られたりしていた。

だからこそ登場した 「臨時取り引きシステム」！

モンスター処置時、アイテム獲得権限があるパーティー員に限り、
10分間の臨時取引が可能になるこのシステムは、この様な間違いを拒み、
間違いを装った故意的な悪者を前もって予防する事が出来る様にしてくれた。

しかし、同じなパーティー員なら誰でも 10 分間、取引が可能だという事に、
何か心細さを感じた事も事実だった。
極端に例えれば、5人が友達であるパーティーに、自分一人が入って行って、
所謂 5：1 でサイコロを転がす様になる状況が来るのではないかと思う考えだ。

韓国ではアバターブックを通じて、アイテム移動経路を追跡する事が出来る

例えば、物理クリティカル アクセサリが出た。
シールドウィング / ソードウィング / シャドウウィングが友達で、チャントウィング一人がその他の構成なら、
シールドウィング / ソードウィング / シャドウウィングは、三つ転がして仲良く分ける事が可能になる。
もちろん、パーティーを構成したので獲得権限は等しいと言えるが、
以前はこの様な場合、友達シャドウウィングの為、シールドウィング，ソードウィングは諦めていたので、
サイコロ競争率はもう少し低かった。

アイオンでのパーティー内アイテム紛争はいつも話題の論点に浮び上がる事案なので、
そんな事は希薄だと思われるが、実際にこの様な事が一つ、二つと掲示板に上って来ている。

下は臨時取引システムの悪用事例の中の一部だ。


[事例1 - 職業優先権が無いとしても知人の為に一緒に転がして獲得後取引]

キュアウィング [ A ] がディーバニオンクエストの為、城砦パーティーに行った。
パーティー内はシールドウィング [ B ] と、シャドウウィング [ C ] がお互いに兄弟の様だった。
そして、ランマルク処置後、ルーチング権限者であるシャドウウィング [ C ] が、
ランマルク ウォーハンマーをリンクで挙げた。
シールドウィング [ B ] は、それが必要だと言い、シャドウウィング [ C ] に一緒に転がして、
得た後に自分に渡せと言う話をした。
可とか否とか言葉を交わす前にサイコロが転がり、[ A ] も急に転がすしか無かった。

運良くサイコロが一番高く出て、メイスを手に入れる事が出来たが、シャドウウィング [ C ] がサイコロを転がして、
メイスが手には入ったら本当にシールドウィング [ B ] に与えるつもりだったのかと言う質問に、
「それはダメですか？」 と言う返事が帰って来るだけだった。


[事例2 - 職業優先権を利用、知人の為に転がして獲得後取引]

シャドウウィング [ A ] が地下ウダスに行った。
そこでアヌラティの剣（双剣セットソード）がドロップ。
シャドウウィング [ A ] と、シールドウィング [ B ]，ソードウィング [ C ] がサイコロを転がしたが、
シャドウウィング [ A ] のサイコロは 2位 となり、シールドウィング [ B ] がソードを持っていった。
シャドウウィング [ A ] は、ソードが双剣セットだと言う事を説明して、ソードの引導を話したが、
ソードウィングとシャドウウィング間のセット優先権に関する意見が纏められず、時間だけが過ぎた。

その結果、臨時取引可能時間 10分が過ぎ去り、アイテム分配に失敗した。
双剣セットだと言うのに、シールドウィング [ B ] がソードにサイコロを転がした、
そのことを怪しげに思った シャドウウィング [ A ] がアバターブックを確認してみると、
シールドウィング [ B ] がソードウィング [ C ] に、密かにソードを渡していた事が確認された。


[事例3 - 臨時取引を言い訳にあれこれサイコロを転がす]

炎の神殿パーティーを構成する様になったスペルウィング [ A ]。
1パーティーが何回もインスタンスダンジョンを回る炎の神殿の特性上、
予め ソード は シールドウィング，ハルバード / グレードソード は ソードウィング，
ダガー は シャドウウィング と分配ルールを明確にさせて、パーティー何度も入場を繰り返し、
ついにクロメデ ブレイドがドロップされた。

皆の祝いの中でサイコロが回されたが、突然シャドウウィング [ B ] がサイコロを転がした。
サイコロはシールドウィング [ C ] の方が高く値が出た為、特に問題無しに過ぎ去ったが、
これを本人に問うと、
シャドウウィング B は「どうせ臨時取引だから楽しさとして転がした」 と言った。

しかし、後で掲示板を確認して見ると、シャドウウィング [ B ] は有名な悪人だと判明された。



こんな風に、多くの人が一人を無視する行為、そして臨時取引システムを悪用して、
しきりにサイコロを転がして雰囲気を濁ごす行為は、とても悪意ある行為であり、
知られた場合、非難の声を避ける事は出来ない。

しかし、そんな雰囲気が形成されると言っても、結局良心に訴えるとか、怒りに耐える事しか出来ず、
確かな予防策になる事は出来ない。
且つ、ゲームを楽しむユーザー達は、掲示板を利用して生じた事をいちいちチェックするなんてあまり行わない為、
直接的に避けるのは難しい事実もある。

臨時取引システムは、サイコロの間違いによる善意の被害を拒む事が出来るし、
独占する事を防止出来るという側面を持つ為、相変わらず否定よりは肯定な部分が多いシステムだが、
これを悪用する事例を拒む事は出来ない為、危険負担を抱いている。

特に、一人でプレイするユーザーの場合、大部分は知らない人々とパーティーを構成する為、
不安要素として残る様になる。

もし、招請を受けて入った暗黒のポエタ S ランクパーティーで、タハバタ武器を同じ方法で奪われたら？
パシュマンデール寺院や深淵の残骸で同じ事が発生したら？
笑い話では無く、知人パーティーやレギオンパーティーは避けて、
知人 1 ～ 2名は必ず連れて行かなければならないと言う話になるかもしれない。


●臨時取引システムの問題では無い、それ以上の問題

臨時取り引きシステムはサイコロ間違い防止の為に導入されたシステムだ。
これを悪用するユーザー達が問題なのであって、システム自体は問題では無い。
もちろん、予見された問題だった事は事実だが、これまでもシステム的に予防するのは易しく無かった。

システムに対し、臨時取引システムとアイテム獲得承認 / 反対投票システムの混用する方法等、
多くの代案が出ているが、基本的な解決の糸口は見えていない。

当初の臨時取引システムが無い状態のアイテムルーチングによる獲得権限自体も、
6人 パーティーでダンジョンに入り、2 ～ 3人以上がサイコロを振れば、良い目が出るのを願うしか無かった。
結局、現在の臨時取引システム、広くひいてはルーチングシステムの問題は、
ユーザー達一人一人の良心の問題として残る事なのだ。

パーティープレイは誰がさせるのでは無く、ユーザー自らのプレイだ！

幸い、個人がユニークアイテム一つに夢中になり、間違いをやらかした以前と比べると、
今回の臨時取引悪用事例の大部分は多くの人員と口を合わせなければならない為、
偶発的に成り立つ可能性は少ない。その位に発生頻度も低い。

自分に必要の無いアイテムは放棄を押して、お互いの職業優先権を認定、
相手が獲得したアイテムに をしてくれる今の文化は、システムの生んだ産物では無く、
ユーザー達が自ら自発的に行っていったルールだ。

今をもっては、ユーザー達自らの自主的な浄化が、最善の解決策では無いだろうか？