●ユーザーが感じる強化ストレスの本質

アイオンの魔石は消耗品だが、価格が高い。
魔石一つ一つの価格は驚くほど高いのに、一般磨石だけで無く、
古代魔石や複合魔石の価格も、驚くほどに高い。

魔石価格が高い原因は、思いの外簡単で、魔石の需要と供給の為だ。

魔石強化失敗時、強化した魔石が消えてしまう特徴の為、
魔石需要は着実なものになっている。

また、多様な魔石が供給されているが、ユーザー達が選択する魔石の種類は限定されていて、
ユーザーに必要な魔石の供給はスムーズなものでは無い。

魔石強化は確率による成功と失敗、失敗時は原点から始めなければならないという特徴の為、
ユーザーには経済的な負担が、ゲーム的側面ではギーナ量を消耗させる様にして、
ゲーム内のインフレーションを調節するコンテンツになっている。

勿論、この過程でユーザー達が魔石強化でストレスを受ける一番の理由は、
強化中に発生する 「失敗」 の為であって、強化失敗時に魔石が全て消える事は、
2次的な問題だ。

現在アイオンユーザーが主に着用する装備アイテムは、
ヒーロー等級、または、ミシック等級アイテム（魔石スロットは 5 ～ 6個）で、
過去ユニーク等級アイテム（魔石スロット 4個，6個）を強化していた時代と比べて、
成功難易度が大いに異なるものになっている。

ユーザー達はアイテムの魔石スロット 6個 を、全て連続で強化成功すればこそ、
魔石強化が初めて終了する、これが強化でストレスを感じる最大の理由だ。

とあるユーザーは今回のイベントにおいて、魔石強化 5段階までは良好だったが、
最後の 6段階から 100回 連続で失敗した。

アイオンはイベントを通じて、ユーザー達に魔石強化ストレスをケアすると発言、
それと共に魔石保存イベントを実施した。

このイベントは 2月 15日（土）午後 21時 から 午後 22時 まで、
たった 1時間だけ進行するイベントだったが、イベントは事前公知された。

一応ユーザー達は、魔石を予め準備してイベントを待つ事になったが、
ユーザー達はイベントスタート前に真石を大量に準備しなければならず、
今回のイベント自体が経済的に負担を感じる事となった。

ここにアイオンN ショップで制限的に複合真石と古代真石が盛られた課金アイテムが登場、
販売が開始されながら、負担は限界に達した。

課金アイテム販売で、経済的負担は限界に達した。

その後、アイオンは 2月 15日（土）真石保存イベントを実施、
1時間適用された 「魔石保存」 効果によって、ユーザー達は魔石強化に失敗しても、
魔石は削除されずに保存される様になった。

しかし、魔石エンチャント段階が高くなるほど強化成功確率は低く適用されていた為、
「強化に失敗した」 と言う出力メッセージを相次いで見たユーザー達には、
今回のイベントはストレスケアでは無い、ストレス加重だという結果を作る事になった。

2月 15日実施したストレスケア、魔石保存イベント

魔石保存イベント自体は、イベントの意図と方法、どれも立派だったし、盛況裏に終了した。

しかし、最初に魔石保存イベントの公知を見たユーザー達が持った、
「魔石強化が簡単になる！」 と言う期待感と、希望を満足する事は出来なかった。

強化失敗ペナルティーを一時的に無くしたという事自体は良かったが、
アイテムの魔石スロット 6個 全て強化に成功する事が出来なかったら、
該当のユーザーは今回のイベントは結局失敗したイベントになってしまうからだ。

また、ユーザー達は期待感に反する背信感を感じた一方で、
イベント準備過程で必要となった時間と努力、そして、経済的負担まで、
全て損害だけが残る結果となってしまった。

ユーザー達の不満は爆発している。

ユーザーが感じて来た魔石強化ストレスの本質は、
「魔石が消える事」 では無く、「魔石強化の成功確率」 にあった。

ユーザー達が必要だったイベントは、本質を脱した 「魔石保存イベント」 では無く、
「強化確率補正イベント」 だ。

失敗と保存では無く、成功を通じてユーザー達の魔石強化ストレスケアを試みたら、
もっと良いイベントになったのでは無いかという、惜しさが残る結果となった。