●要塞戦の手柄パッチ、どうなったのか？

事実、NCsoft で要塞戦手柄報酬基準に対して具体的に明らかにしてはいないが、
長年の経験によって、守護神長、及び、竜族モンスター先行点数、相手種族処置点数など、
一般的な範囲内である程度ユーザーには理解が深まっていたし、総合得点による各職業別の
プラチナ手柄勲章獲得数も、ある程度基準が決まっていた状態だった。

しかし、その範囲が今回のパッチにより、全体的に変化した。
特に、全体的に前の様な点数を獲得したとしても、受け取れる報酬が減って、
ユーザーたちの不満の声はますます上昇している。

また、瞬間的な攻撃能力が良い職業群の場合、
今回のパッチ後も既存とは大きな差を感じる事が出来ない状況であり、
そうではないシールド，スピリット，キュア，チャントウィングたちだけが今回のパッチを体感して、
大きな不満を買っている状態だ。

かつてから要塞戦手柄点数算定方式は、ユーザーが与えたダメージに従って計算される為、
短時間のうちに大きなダメージを与える事が出来ない職業群たちは相対的に不利な面があったが、
既存では自分の職業群別の相手評価だから、この様な不満は申し立てられなかった。

しかし、今回はパッチにより以前同様と同じ点数を記録しても、報酬が減ったというユーザーが登場、
要塞戦手柄方式が、相対評価から絶対評価に変更されたという意見まで出ている状態だ。

一部ユーザーたちは、もう少し正確な確認の為、この件に対して NCsoft 側に質問したが、
返答はパッチノートに記載された内容通りであり、正確な返事を聞く事は出来なかったと答えた。

●現在の報酬基準は何か？

結局、ユーザーたちはまた各自の経験を土台に、要塞戦報酬基準を探している状態だ。
自ずからユーザー間で意見も取り返して、お互いに経験した解釈を取り交わしており、
先立って取り上げた職業群たちの掲示板では、簡単にこれらの研究文を見つける事が出来る。

次の内容は、今回のパッチにより、要塞戦基準がどんな風に変化したのか、
ユーザーたちが解釈した意見を整理したものだ。

・意見１．絶対評価になった。

パッチ当日最大の支持を得ていた内容で、最近では徐々に共感する人が減っている意見だ。
パッチ前に獲得した点数と、パッチ後に獲得した点数が非常に僅かな差であっても、
報酬の水準が違ったという根拠が出てきた為、首を横に振られた意見でもある。

また、平均点数自体が高い職業群たちは、大部分高い報酬を受けているという事で、
この意見を裏付ける根拠の中の一つとして作用している様だ。

問題は、この主張が真実になる為には、全サーバーに同じ評価基準が適用されなければならない事だ。
A サーバーで 250点 を受けたユーザーがプラチナ勲章 2個を手に入れていたら、
B サーバーでもそうならなければならないのに、実際は報酬が違う様に適用されていた。

・意見２．割合が変わっただけ、相変わらず相対評価だ。

意見１が各サーバー別獲得点数による手柄勲章の違いを説明する事が出来なかった為に
登場した意見で、既存と比べてプラチナ手柄勲章の与えられる基準が高くなったが、
方式自体は以前と等しいという意見だ。この意見通りであるならば、
先立って例示した同じ点数でもサーバーによって他の報酬を受けたという事を説明出来る。

ただ、この意見も確実だと主張しにくい部分が存在する。
単純に割合が変わっただけなら、下向きを体感するユーザーと、上向きを体感するユーザーが分けられなければならないし、
もし下向きに焦点を合わせて、上向きを感じたユーザーたちが減ったとしても、
いわゆる最上位に位置したユーザーたちは、既存と同じ報酬を受けていなければならないからだ。

現状では、最上位ユーザーたちも平均報酬が下向きされた例が報告されており、
今回のパッチが単純に割合の変化だというには疑問が残る。

・意見３．相対評価だが、各手柄勲章別に最小要求数が生じた。

既存の手柄制度は次の様だったと言える。

ユーザーが獲得する事が出来る点数を 100 とした時、
上位 10％，上位 20％，上位 30％，それ以下 40％ の割合で手柄勲章を分配する相対評価方式で、
これを職業群によって適用させて算定したから、例え点数が他の職業群より低かったとしても、
同じ職業群通し比べて決める為、その中で上位に位置していれば、幾らでも報酬を受けられた。

意見３では、基本的に精算方式自体はこれと同様だが、
プラチナ手柄勲章別に手柄勲章絶対値が割合として新たに存在しており、
一職業で絶対値を満足させたユーザーが不足していた場合、
その不足分は他の職業群へと渡るという意見だ。

この場合、一定の手柄数値を記録する事が出来なければ、
職業群の割合により上位にランクインしたとしても、記録した手柄数値だけの報酬だけ受ける。

お互いに違う職業群が同じ点数を記録した時、受けるプラチナ勲章の数が違うという点、
同じ職業群がお互いに違うサーバーで似ている点数を記録しても受ける報酬が違うという点で、
多くの共感を得ている意見だが、NCsoft の確定した返答が無い為、確信したとは言えない状態だ。

ざっと考えてみれば、「それで？」と思う事が出来る。
或いは、自分の職業群は経験していない為、どうでも良いと思う事も出来るだろう。
実際に要塞戦に参加するユーザーは、AION 全体から見たら一部にしか過ぎない。
しかし、そうだとしてもこの問題を軽々済ませてよいものか。

既存の算定方式に問題の余地があり、修正が必要だったから当然こうなった筈だ。
しかし、果たして算定方式に問題があったのかというと、やはり疑問が残る。

また、今回の要塞戦パッチは時期的にも惜しさが残る。
最近要塞戦のアビューズ行為に対するユーザーたちの不満が大きくなる中、
久しぶりに要塞戦手柄関連内容がパッチノートに登場した為、
少なくないユーザーたちが、今回のパッチはアビューズ対策だと予想した。

今回の件に関しては NCsoft が内容を明らかにしていない為、ユーザーたちの予想が外れただけだが、
実際にユーザーたちの立場では、優先的に修正しなければならない事に対しては何の変化も無い為、
不満が積もるしかない。
甚だしくは NCsoft の意図すら見当が付かない内容の為、息苦しさは大きくなっていくばかりだ。

対策作りが早急に求められる要塞戦アビューズ行為

要約すれば、現状況では与えられる報酬は減ったし、
口を揃えて不公正だと意見を表出した事は変わらない状況だ。
急に変化した要塞戦手柄システムを理解して受け入れるにしても、その基準が不確かであり、
これを確認する為の GM コールや問い合わせでも、返答は返ってこない。

NCsoft がシステムを変更した理由を理解して受け入れようと思っても、
その意図に見当すら付かない為、自ずから不信感だけが深くなっていくだけだ。

もちろん、NCsoft の立場でも内部システムの問題であり、具体的なシステムを公開したら、
それを悪用するユーザーが必ず現れる筈だから、公開しない事も理解は出来る。

しかし、現在のゲーム内では、少なくないユーザーたちがこれに対して混乱しており、
不満が積もった一部ユーザーは、要塞戦自体を諦める離脱現象まで起きている状況だ。

具体的なシステム、及び、基準の公開が難しければ、一部分だけでも、
ユーザーたちが納得出来る NCsoft の公式的な返答が必要な時では無いか。