●実験の設定

ダメージ神石の効果以外の敵対心に影響を与える多様な要素を最大限排除する為、
次の様な実験状況を準備した。

・実験 1

１．等しい能力値とスキル、装備を持ったキャラクター A とキャラクター B を準備する。

２．キャラクター A が一般攻撃でモンスター C を 20回攻撃して、敵対心を積む。

３．キャラクター A がモンスター C を対象に 20回攻撃を終えると同時に、
　　キャラクター B がモンスター C を対象にして、一般攻撃を加える。

４．この状態でキャラクター A を攻撃したモンスター C が、
　　攻撃対象をキャラクター B に変換する時までの一般攻撃回数を把握する。

●実験 2

１．等しい能力値とスキルを持ったキャラクター A とキャラクター B を準備する。
　　ただ、B は属性ダメージ神石を装備した武器を持つ。

２．キャラクター A が一般攻撃でモンスター C を 20回攻撃して敵対心を積む。

３．キャラクター A がモンスター C を対象に 20回攻撃を終える同時に、
　　キャラクター B がモンスター C を対象にして、一般攻撃を加える。

４．この状態でキャラクター A を攻撃したモンスター C が、
　　攻撃対象をキャラクター B に変換する時までの一般攻撃回数、及び、
　　神石発動回数を把握する。

●仮定

１．ダメージ神石の効果が敵対心に影響を与えるとしたら？

　- 実験 1 で検出されたキャラクター B の攻撃回数 > 実験 2 で検出されたキャラクター B の攻撃回数

２．ダメージ神石の効果が敵対心に影響を与えなかったら？

　- 実験 1 で検出されたキャラクター B の攻撃回数 = 実験 2 で検出されたキャラクター B の攻撃回数

●キャラクター

・キャラクター A

　- 職業、及び、レベル ： レベル 42 シールドウィング
　- スキル ： レベル 42 までに学ぶ事が出来る全てのスキル獲得
　- 武器 ： 訓練用ソード + 訓練用チェーンアーマー類装備

・キャラクター B

　- 職業、及び、レベル ： レベル 42 シールドウィング
　- スキル ： レベル 42 までに学ぶ事が出来る全てのスキル獲得
　- 武器 ： 訓練用ソード + 訓練用チェーンアーマー類装備

　※以後、訓練用ソードに 20％ 属性ダメージ神石をセッティング

・モンスター C

　- 51 レベル非先攻モンスター　サイクロプス雑務係

キャラクターのレベルと対象モンスターのレベル差を置いて、武器も最弱に設定した理由は、
ダメージの変動幅を最小限で減らして、等しいダメージを与える為だ。

また、モンスターの特定スキル、或いは、攻撃防御などの要素も敵対心に影響を与える事もある筈だから、
それを見越して実験回数を 20回に増やし、平均値を出す事にした。

実際に上のセッティング（レベル 42 のプレイヤー vs レベル 51 のモンスター）をした場合、
一般攻撃のダメージは 1 が出て、クリティカルが発生しても 1 ダメージを与える様になった。
また、ダメージ神石が発動した時のダメージは、48 だった。

キャラクターの HP だけ任意で上げておいた状態で実験を遂行

●結論

実験 1 ： 神石を装備しない状態

実験 2 ： 神石を装備した状態。攻撃回数に神石発動回数は含まれない。


・実験 1の場合

キャラクター B が敵対心を持って来るまで攻撃した回数は 20回。
即ち、キャラクター A が 20回一般攻撃を加えた場合、キャラクター B が敵対心を持って来ようとすれば、
同じく 20回一般攻撃を加えなければならなかった。

・実験 2の場合

キャラクター B が敵対心を持って来るまで攻撃した回数は 20回。
即ち、攻撃途中に神石効果が発動してダメージを与えても、敵対心に影響は与えなかったし、
一般攻撃が 20回になればこそ、敵対心を持って来る事が出来た。

つまり、ダメージ神石が与える属性ダメージは、敵対心に影響を与えないという結論を得る事が出来る。